りせっとさん
「何故あなたは都合よく過去を忘れるのか」「そこにリセットボタンがあるからさ」-ジョージ・マロリー(仮)-
気になって仕方がない
実は、またラウレンティスの話なんですが
一連のハンニバル・レクターもので、新しいのはだいたい彼がプロデュースしてるのはわかってるんですよ。
実は、映画ファンには周知のことですが、「羊たちの沈黙」がヒットする前、その前作に当たる「レッドドラゴン」は一度映画化され、珍妙な邦題のせいもあってさっぱり売れなかったのですが
「刑事グラハム/凍りついた欲望(MANHUNTER)」
この原題から、どうやってこんなタイトルが…
ビデオになるともっとひどくて、「羊たちの沈黙」ヒットの後につけられたものが
「レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙」
いや、レクターが沈黙してどうするよ
こういう突っ込みどころ満載のタイトルからもわかるとおり、再販された後もやっぱり売れなかったのですが
この映画のプロデュースは(すんません、例によって前振り長かった)
リチャード・ロス
ショーン・コネリーを迎えて風船みたいに膨らんで爆発する男ばかりが有名な「アウトランド」とか
(でも、P・ハイアムズなのでそれなりには楽しめる)
先日ちらっとネタにしたデヴィッド・リンチの「ブルー・ベルベット」とか
いやぁこれはリンチの名作のひとつには数え上げられるんですが、シュールとかそういったものに全く興味のない人にとっては意味不明な冒頭から、カイル・マクランクランVSデニス・ホッパーみたいな変な役者てんこもりなんで、正直通ぶったインテリ以外にとっては全然楽しめるものではないと思うんですが、まあ、好きですけど(笑)
そんなぱっとしないものばかり手かげている人で
しかし私にとっては、ジーン・ワイルダーが自ら監督した「新シャーロック・ホームズ/おかしな弟の大冒険」を手がけている大事な人なのですけれど



マデリーン・カーンがヒロインなので、華がないことおびただしいのですが(私的に)
モンティ・パイソンとサタデーナイト・ライヴを足して2で和ってメル・ブルックスで味付けしたような映画でしてねえ
(ワイルダーだから当たり前という話もありますが)
人間テープレコーダーの男とか(トレーラーで頭たたいてる人。あの動作で巻き戻して再生するのだ)
小太りのモリアーティとか(犯罪界のナポレオンの威厳0.素敵なほどエキセントリック)
それでいて、ラストはきちっとフェンシングの舞台を作ったりとか、娯楽映画の手本みたいな映画なんですが
いやちげえ、ワイルダーの話じゃねえよ(笑)

刑事グラハム
ものによっては(WIKIの記述も作品とラウレンティスでまちまち)、ラウレンティスが手がけたことになってるんですよ
どうなってんの、これ。
気になって仕方がないので、海外サイトまで見に行って調べたのですが、さっぱり要領を得ない。
察するに、現在「レッドドラゴン」の版権を握っているのがラウレンティスのスタジオだから、流通の関係で彼の名前がクレジットされているのか
はたまた、リンチとの関係からもわかるとおり、リチャード・ロス自身ラウレンティスの息のかかった、てよりも実質はラウレンティスのプロダクションがプロモートしているものを、彼の名義で出していたものなのか
結局調べてもよくわかんなかったんですが
日本でもそうですけど


ほんと映画のクレジットってテキトーだよなあ


あっそういえば。
信者がこういうこといっていいのかなぁ(笑)「サバイバル・オブ・ザ・デッド」ですが
西部劇とゾンビの融合を果たしたとか
人間同士の対立関係がうんちゃらかんちゃらとか
知性を持ったゾンビがどうとか
気色わるいくらいポジティヴな感想しかヒットしてこない事に違和感を感じるのですが
誰か一人くらい


ホラーとしては退屈な凡作じゃね?


という人はいないんだろうか。
いやま私も、ロメロの作品ははなからそういう見方をしていないので、最後まで楽しめたんですけど
誰もがロメロの作品を子供のころから見ていたような、加齢臭のする観客じゃないわけでしょ
若い人、ほんとにこれ、面白いと思ってみてんの?
コメディ仕立てでぼこぼこ人が(ゾンビだけど)死んでいったり
そのくせ島から追い出された親父の周辺にいる連中の行動や動機が、とってつけたように説得力がなかったり
(少なくとも作品の中では説明不足だし、なによりゾンビのど真ん中で獲物を待っているにしちゃ、冒頭の釣り人のオッサンのうかつさはなんなの、とか)
相当に突っ込みどころがあると思うんですが…
信者の逆鱗に触れるってのは確かに、きちがいを挑発するようなもので怖いんだけれども
いっちゃっていいことは、いっちゃっていい気がするんだけどなあ。
ま、そういうことをいうとね「これはこれこれへのオマージュで、だからこうなってるわけで、ようするにそれがわかってる前提で撮られてるんだよ君は浅いなぁ」みたいな、上から目線でものを言われたりもするんですけど

伝わんない撮りかたしてるのは、ロメロだから

さっきネタにした「アウトランド」だって、傑作西部劇「真昼の決闘」をベースにしているので、弁護のしようはいくらでもあるんですよ
あるけど、映像表現がまんま当時流行していたSFそのままだったり、最後の対決が地味だったりして(私は好きだけど)世間的には「なにこれ」って作品には違いないんですよね。
もっとも、西部開拓史を扱った、ってことは逆に、明確にアメリカ人だけを対象にしてるわけだから、日本人としては「アメリカ人が常識的に知っているであろうウエスタン」てのを自覚しないと、鑑賞の前提が成立しない、ってのはあると思いますが
なんかねえ、別にわかった振りして、無理にオッサンに迎合することないと思うんだけどなあ。ま、親父どもってうるせえし、人のことは言えないわけだが(笑)
でも、ブログに「人に自分の感じ方や主張を読ませたい」というものがあるなら、たとえ反発9割の感じ方をしても、迎合しちゃダメだと思うんだ。
それじゃ、みんな書くことが同じになってしまうし。
ただ「無理に反対のことを書け」といってるわけではないので。それはむしろ最悪の書き方だと思うし。

つまらなかった

って人がいてもいいと思うんだよね。
「いや、ばか、それはちっげーよ」
とか、結局のところマニアとかってのは、自分の知識にアイデンティティのすべてをかけているから、そういうものにくってかかってくるけれども、でも

それを楽しんでるんだよね本当は

だから、自分の知識・アイデンティティに迎合するような内容のブログってのは、はなからよまないんだ。わかりきったこと書いてあってもつまんないから。
というようなことを、たったいま、人様のブログを読んでいて思ったのです。
おもしれえんだこれが。
私とはまったく感性が異質で、いちいち神経逆なでするようなことが書いてあるんだけれども、これが十分な知識に裏打ちされていて、説得力がある。むしろ積極的にへこまされる。
こういうのを読む瞬間は、何物にも変えられない至福の時間です。
たまーに変な映画のタイトルでぐぐって、片っ端から読む作業をやめられないのは、こういう文章を発見する楽しみだったりする。
きっと、こういう人たちの持っている感性を、才能、っていうんだろう。

ま、そんなわけで

sk02.jpg
ステルス桃が呼んでるので

おやすみなさい。
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