りせっとさん
「何故あなたは都合よく過去を忘れるのか」「そこにリセットボタンがあるからさ」-ジョージ・マロリー(仮)-
ああ
でぃの・で・らうれんてぃすよ しんでしまうとは なにごとだ

書きかけてたネタを捨てちまったよ!

フェリーニと仕事をしたり(「カビリアの夜」昔ずっとコレをカリビアの夜だと思い込んでいた)
ゴダールと仕事をしてみたり(「気狂いピエロ」破滅型の男を描かせたら世界一、というか、ベルモントが最も輝く作品のひとつですけど、ぶっちゃけ「太陽を盗んだ男」ってこれのパうわなにするやめ(ry)
ルメットと仕事をしてみたり(「セルピコ」アル・パチーノの熱演もあって後TVシリーズにもなった社会派刑事ドラマ。なんせ彼の出現で、社会派のアウトロー刑事がみんなひげ面になってくんだからもう)

輝かしいばかりの経歴に「ほんとにイタリアのプロデューサーなのかよ?」とわが目を疑う人物ですが
その無節操な題材の選び方は

金になるならどんなネタでもやる

というポリシーに貫かれ、イタリア人らしいフットワークの軽さが彼の持ち味
人脈を生かして、フェリーニやゴダールとばっか仕事してれば、その筋の人たちに名プロデューサーとして記憶されただろう彼ですが
同じくカネのにおいには敏感なハリウッドに招かれ(たと思われる)、その時々に流行したものに、大量の制作費と、豊富な人脈を突っ込んだ大作をでっちあげるという、ある意味もっともハリウッドらしいプロデュース手腕を発揮、次々ヒットをものにしていくのですが

イタリア人らしいエロースな目線で

とにかくその当時のトップを走る女優を引っ張り込むエロ親父振りには頭が下がります
オードリー・ヘップバーンしかり、ソフィア・ローレンしかり
えっ、ならメロディ・アンダーソンもトップ女優ってこと?
でもジョディ・フォスターは無理だったらしい。レズビアンに彼の魅力は通じなかったようだ

そんなわけで
はやってるネタ
はやってる女
そんなものを大金で捏ね上げて映画一本でっちあげるという、ハリウッドのスターシステムにもっともマッチングしたプロデューサーの一人です。
ざっと眺めてみても

西部劇が流行れば「さすらいのガンマン」をやり
モンド映画が流行れば「世界のはらわた」をやり
SFがはやれば「バーバレラ」をやり
史劇が流行れば「ワーテルロー」をり
スパイが流行れば「コンドル」をやり
ていうかMi一作目ってぶっちゃけこれのパ(ry
ファンタジーが流行れば「コナン・ザ・グレート」をやり
オカルトが流行れば「悪魔の棲む家PART2」をやり
マフィアが流行れば「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」をやり
人食いが流行れば「ハンニバル」をやる

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で、コレはいつ流行ったのさ?

たぶん「キングコング」と同じく、SFXブームに当てたんだと思いますが
金の使い方を間違っていたため大ゴケしたんですけどね

それでも、サメが流行ればシャチをぶつけるとか
マフィアはマフィアでもチャイニーズだったり(あんたイタリア人だろ)
どっか斜め上を行くセンスは、あたれば巨額のヒットを生み出すため、死ぬまで映画界に君臨した人なのですよ。
なんかセシル・B・デミルの話をしているようですが、違いますから。あの人は人間が斜め上なだけですから。

個人的には、ファイアースターターにドリュー・バリモアをぶつけてみたり
「デッドゾーン」にクリストファー・ウォーケンをぶつけてみたり
当時としては「なんでそんな配役?」と首をひねりたくなるようなキャスティングが、じつにはまっていることを考えると
ただのエロ親父ではなかったんですねえ。

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こんなにはまった馬鹿面の役者起用できたわけだし

いろいろと悪評の多い人でもあるんですが
(題材選びが無節操な上、金をかける割にはロクなものじゃないってのが多いから)
ずらっと並べてみると、ほとんどが私の好きな作品なんですよ


やっぱこの人生粋のイタリア人なのだなと



(よくわからない流れだと思いますが、モードに敏感で、徹底的に客に媚、とにかく大金で客の荒肝を抜いておいて、作品に足りないものは人脈をフル活用して役者で穴埋めする、という大味なプロデュースっぷりとか、そのくせ変に美術には理解があって、映像的に再評価される映画が多かったりするので)

デヴィット・リンチとの確執なんかで、映画オタには受けの悪い人なんですが、そもそもあんな作品にカネを出してくれるような人物は、ラウレンティスしかいなかったんですよ。「砂の惑星」が金になると思うような馬鹿は、この世のどこにも存在しません。(今ならVFXでちゃっちゃとやれるから、いるかもしれませんが)
だいいち「砂の惑星」のおかげでピカード艦長が生まれたのは有名な話ですし、トレッキーは正座してみないといけない映画ですし
「フラッシュ・ゴードン」だって、ルーカスがやってたらチンケなただのSFになってたとおもいますよ、あんなに悪趣味で、グロテスクな作品にはならなかったと思います(ほめ言葉)。ルーカス版は、まあ、「スターウォーズ」があるからいいんですけど(笑)
「スターウォーズ」がひどいって話でなく、フラッシュの企画を握れなかったからこそ、自分であそこまでアイデアを捏ね上げていくことが出来たわけですから、よかったね、って話です。勘違いされぬよう。
SWファンて、トレッキーと並んでマジキチ多いから、念おしとかないとな(笑)
あ、ちなみに「デスウィッシュ」シリーズは1作目のみで、その後はこちらも悪名高きイスラエルのプロデューサー、メナハム・ゴーランへと引き継がれ、マイケル・ウィナーとのコンビでかろうじて鑑賞に堪えうるものを生み出していたものの、「老いては駄馬にも劣る」J・リー・トンプソンも巻き添えにしつつ(ひどいけど本当)、最後はコメディかと思うようなすごい作品になっていくのですが

ていうか、邦題の投げやりっぷりがイカス

ラウレンティスがプロデュース続けてたら、とんでもない金かけて、ブロンソンが名優を次々と撃ち殺す話になっていたのではととても残念ですが。

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普通シャチ主人公にはしないよな

カタルシス的に、リチャード・ハリスが負けちゃうような映画にGOサインを出せるのも、ラウレンティスとレイモンド・チョウくらいじゃないでしょうか。
(ゴーランはきっと無理)
個人的には、作品の主人公が、ではなく、製作者が冒険する映画にカネを出してくれる、数少ないプロデューサーだったとおもうのですよ。
あたればスケールダウンした3流作品ばかりを連発して、見るも無残な結果に終わるハリウッドシステムの中(ゴーランはおそらくその典型。作品を見ていただくとわかるが、驚くほどにヒット作の尻馬に乗った作品しか手がけていない。自分であてたの「グローイングアップ」くらいじゃないのか。しかもこれもうんざりするほど続編を作っている)、とにかく流行には迎合しながら、目新しい角度の作品を作っていくという、最低限の売り上げを確保しながらも、観客に常に新しい刺激を与えた、名プロデューサーだと思うのですよ。
あくまで、娯楽という観点からですが。芸術家ぶった鼻持ちならん先生方にはやっぱり、クズプロデューサーでしょう。
亡くなる前に言うべきでしたが(作品は何度もネタにしてますけれど)、もっと再評価されてもよいプロデューサーだと、私は真剣に思っています。

流行を追っかけているといいながらも、一番安易なスラッシャーやゾンビには手を出していませんし(ないよね? もっともその方面には同じイタリアのアルジェントがいるから、無理に手を出してこけることもねえって算段はあったと思いますが)
単に金になる、という角度だけではなく、流行を後押ししながら新しいモードをでっちあげようって心意気には、私は共感するのです。
必ずしも成功しているとは言いがたいですが。

あと、死んでもこれだけネタにされるのは、映画人として名誉なことだと思います。
うん。西崎氏もそうだね(笑)

めんどくさいので作品はここから検索してください

一応、画像として取り上げたのは、順に
「ホワイト・バッファロー」
C・ブロンソン主演、ワイルド・ビル・ヒコックVS
人形劇三国志のように、すべるように走る牛が見どころ。
「フラッシュ・ゴードン」
サム・ジョーンズの馬鹿面と、マックス・フォン・シドゥ仕事選ぼうよ! でもめちゃくちゃはまりすぎだあんた!
が見所。「ゾンゲリア」でもネタにしたメロディ・アンダーソンの一番の出世作でもある。出世してないけど
オルネラ・ムーティが「それだけはやめて!」と悲鳴を上げるような責めってどんなにエロいんだと、ちんこを固くした人もきっといる。てか、Queenには触れないのか、うん。
「オルカ」
名優リチャード・ハリスがなんで出演OKしたのかよくわからない映画
主人公はシャチ
ハリスの熱演のおかげで、シャチ視点の復讐劇に説得力を持たせている。まあ、この人でなければ3流以下の作品になっていたのは確か。
海洋パニックというネタで、環境汚染や突然変異に逃げなかったというだけでも、十分に存在価値はあると思うんだけどなあ。まあ、私役者が見たい人だから、ゴアとか設定とかそういうものに無頓着な性もあるんだろうと思うけど。いい作品ですよ。

ざっと眺めただけでも企画の意図がわからんというようなものばかりですが、どれも「後年ネタにされるものばかり」というところは要チェックだ。
それだけ、この時代の中でも異彩を放っていたという証拠なのだから。
守銭奴のようにいわれがちだけれども、よくみてみると、続編はほとんど他人が手がけている点も注意が必要です。例外は「ハンニバル」くらいでしょうかね。なんか気に入ったんでしょう。
それだけエポックなプロデューサーだったということは、十分記憶される価値があると思います。
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