りせっとさん
「何故あなたは都合よく過去を忘れるのか」「そこにリセットボタンがあるからさ」-ジョージ・マロリー(仮)-
そうだ、旅に出よう
心と身体のインナートリップ
それじゃどっかのラジオ番組だって。

わざわざ足を運んでくださってる方には申し訳ないのですが
なんかおもしろいことが書けんなぁ
暑いなぁ
といっても、例年に比べればうんと過ごしやすいのですが。このまま冬にならんかい。



正編と争うには、コメディが最も手堅い逃げ道
なんかハリウッドも超が着くほどのネタ切れのようで、チャーリーズ・エンジェルあたりの二匹目の土壌を狙ったリメイクが続いていますが(一作目の機内で流れていたパトカーアダム30はやらないのか(笑))
Aチーム、ジョン&パンチ、まあね、オールドファンとしては素直に嬉しいんですよ。過去のDVDが再販されるから
ギャラクティカの成功なんかは、いかにロナルド・D・ムーアの存在が大きかったのかを痛感させる結果になってますが、やっぱりあれだな、才能が集まった結果としての成功を、自分の才能と勘違いしてしまうオタがプロデューサーをやってしまうと、どんなにいいものでも失敗するってことなんでしょう。

で、スーパーマンIIIについて書こうと思いましたが、先ほど違うものを観てしまったので、そちらのネタで。
「珍説世界史PART I」のほうでもいいですが(笑)、メル・ブルックスの笑いというのも、一度鼻に付くと観ていて疲れるんですよね。本人がくどいから(笑)

まそんなわけで、ゾンビ映画です。疲れたときはコレしかない。
正編「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の版権上の続編は、御存知「バタリアン」ですが、正編と真っ向から争わず、あえてコメディに逃げたダン・オバノンの脚本勝ちの作品でした。やっぱりこの人頭いいよなあ。なんで「ダーク・スター」なんか
とはいえ、コメディとは言いながらも随所に怖いシーンが多く、ホラーとしても十二分に楽しむことが出来ます。2? 聞くな。
一方、「ゾンビ」のリメイクである「ドーン・オブ・ザ・デッド」の評価は散々で、まずゾンビが走る、これがロメロ信者には、気に食わなかった。大体誰と話しても、走っていいゾンビは「バタリアン」と「ゾンビドローム」ということになる。
(後者は「いい」というのとは違う気もするけど)

ビル・ハインツマンも走ってるけどな

ただ「ドーン」の最大の問題点は、余計なことにゾンビ化の理屈を作中で説明しちゃったことにあるんですよね。ウイルスなら治るじゃん。そう思わせてしまっては、ゾンビ映画としてはもうだめです。
というか、ゾンビ映画は理屈を持ち込んじゃダメな世界だと思うんですよ。そもそも死人が腐敗もせずに歩き回っているって言うおかしさは、理屈で考えたら爆笑ものですから。最後スケルトンになっちゃうよね。でも脳がないから死ぬんだけど
(ただ、「死霊のえじき」では、冒頭の町のシーンで、あれはゾンビなんじゃないの、と思われるような腐乱死体がいくつか転がっていた気がするので(食われた人は、物語上五体満足でいられることはほとんどなく、ばらばらになるので)、当時の設定としては、ゾンビにも「鮮度」があったのかもしれません。頭撃ち抜かれてるのでなければ)

リメイクでもなければましてゾンビでもない「28日後…」は、あえて感染源が存在するという設定でスタートしたものの、驚異的な感染速度と、恐るべき凶暴性という点で、「ドーン」が到達できなかった恐怖を演出していて好きな作品ですが(でも、主人公返り血浴びすぎだよな)、続く「28週後…」はうっかりワクチンネタに走ってしまい、全般的に「誰に感情移入すればよいのか」という、しまらない作品になってしまいました。ヘリのローターで人間ミンチとか言う、すさまじいゴアシーンなんかはあるんですけどね。唯一感情移入できるキャラクターであるドイルの扱いがあんなだったために、途中で観客は途方にくれてしまう感じはありました。

続くロメロ本人の続編「ランド・オブ・ザ・デッド」は、「世界が燃えつきる日」のランドマスターみたいなのにのってデニス・ホッパーゾンビを蹴散らすという一方、知性を獲得したゾンビがデニス・ホッパー人類に対して復讐する、という、どこか漫画っぽいストーリーが

えっ、原作スティーブン・キング?

って感じですが、例によって壮大な社会派テーマも盛り込まれていて、薀蓄たれなロメロ信者にとっては、それなりに満足のいくものになってます。個人的には、あの位置にはデニス・ホッパーみたいな「いかにも」の人より、マーチン・シーンとかのちょっと小物くさい悪徳政治家のほうがよかった気もするんですが。「スポーン」とかにもでてるしやってくれるんちゃうの。

大統領じゃないからダメか

で、例によって前置き長すぎるんですが、「ショーン・オブ・ザ・デッド」
オタの間での前評判があまりにもよくて、二の足を踏んでいた作品です。
コメディというのは最初から聞いていたので、画面の中に頻繁に挿入される「手がかり」なんかはニヤニヤ笑いながらみていたんですが

なんでこんなにテンポが悪いの

冒頭30分を過ぎたあたりから、名探偵ポアロに変えようか、とか思い出したんですが、ままよ。みてやれ。
観客をあきさせないよう、繰り返しいろんなものを入れてるんですが、コメディにしても不自然なんですよね、前半は。なぜかうろうろしてるだけだし。もっともショーンがよっぱらってたってのが、中盤への伏線につながっているのかもしれませんが、それにしても翌朝の惨事の現場を通り抜けている割には、ゾンビどもの怠惰さが結構いらっときます。

庭でゾンビ女に襲われるあたりから、ようやくテンポがよくなった、と思ったら、ゾンビが二人に増えるとまたテンポが悪くなる。だめじゃん、この映画。
そんな感じでほぼ投げていたんですが、ショーンの母の家に行くあたりから、俄然面白くなってくる。
なるほど、たしかにおもしろいわ。

ただやっぱり、笑いのセンスはもうひとつという気はします。テンポが悪いんですよ。そのあたりはどうしても「バタリアン」と比べてしまうんですが、台詞で笑わせようというのがあって、たとえば半分になった犬がほえてるとか、そういう視覚的なおかしさ、みたいなものに欠けてるんですよね。かといって、朝の買い物シーンをスラップスティックにやってしまうと、コメディというよりは冗談になってしまうし、難しい気はしますが、うーん。

ところが、ウィンチェスターについたあたりから、笑いよりも恐怖演出が冴えてきます。この監督、どうみてもこっちに手腕があるよな。エドがジュークボックス慣らすシーンだって、あれは笑いって言うよりもいらっとくるシーンだし。まあ、曲がDon't Stop Me Nowってのは大笑いなんですが。
(そして曲にあわせてビリヤードのキューで殴る)
まあ、コメディ方面も十分楽しいんですが、シット・コムの笑いなんですよね。そのせいか、どうもぶつ切りで、シーンがそれぞれ独立してる印象が強いというか。というより「ホラーとコメディどっちがやりたいの?」という疑問符が。このへん、恐怖のシーンを笑いに転化しちゃってるロメロなんかはさすがなんですけど、くるくるゾンビの設定が変わるというか、安定しないのが気になります。ネタのために設定を捻じ曲げてはいけないよ。ルールの中で笑わせることこそコメディだし。と個人的には思うけど、まあ笑えるシーンだったし細かいことはいいっこなしにしよう。

まがりなりにも物語としてまとまっているのは、ストーリーが完全にロメロのシリーズを踏襲しているせいで、つまりそれは、私のようなロメロ信者にとっては、大変強いシンパシー。よくよくみてみると、冒頭の無反応なゾンビは、ビル・ハインツマンへのオマージュなんでしょう。いや、ハインツマンに、ではないですが(笑)
静から動へを意識した演出というよりは、あのオープニングをコメディで再現したかったんでしょう。腹に風穴ってのは「地獄の謝肉祭」だろうし。
(私にとっては「ロイ・ビーン」だけど)

そこからはゾンビになって、ちゃんと逃げ回るし、コメディとしてもそれなりに観られるようになっていくんですが(ちゃんとローズ大尉(ジョセフ・ピラトー)もある)、結構泣きの演出と笑いがいいだけに、唐突に地下室にもぐりこんでみたり(たぶん1作目のネタ)、なぜかエレベーターであがってみたり(もちろん「えじき」)だんだんオマージュが鼻に突き出してきて「しつけえよ!」とイライラしてきます

そこで力技の急展開

あそこは素直に「いいね!」と思えましたね。もうここだけで、もろもろ感じていた不満やなんかが吹っ飛びました。観客置いてけぼりでえーってな展開で一気にたたむ。そして最後にまたQueen(笑)
もちろん、ショッピングモールバージョンのアレンジ曲を流すあたり、狙われたとわかっていても、やはり信者的には爆笑してしまうんですが(笑)、You're My Best Friendってあたりがいろいろと意味深です。普通に考えると、ショーンとエドなんですけど。

結局のところ、よくできた映画だったんですが、あらためて振り返ってみると


自主制作でやる映画だよね(笑)


それを商業映画にしてしまうあたり、もしくは商業的に成功してしまうあたり、確かに文化は変わっているんだな、という実感があります。日本でも、ガンオタにうければすべてよし、みたいな感じがあるじゃない。「アフロ忍者」とか。
これもOKなんでしょう。劇場で見たら「えっ」て感じだったかもしれませんが。むしろこういう、オマージュのみで自己完結しているものこそ、観客のシンパシーを得られる作品になりつつあるのかもしれない、そんなことを思います。

でも

ああおもしろかった

この一言を言わせる映画には、久々に出会った気がします。そんな映画です。


なわけでこれを

いつもDVDではつまらんので。
うろうろしてるデクノボウをぶっ飛ばすならコレで十分、という投げやりさには、すごく共感した。クリケットのバットが倉庫にあるってのがイギリスだよな(笑)
野球のバットのように、とんでもなく固い上、突いてよし、振ってよし、殴ってよしとある意味ゾンビ界の両手剣といった趣だ。
エドは伝統あるスコップ。でも、殺傷力はコレのほうが強いよね(笑)
こういうトイをつくっちゃうあたりに、映画というものに対する日本人との感覚のずれを感じる。この感覚はうらやましいよなあ。
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