りせっとさん
「何故あなたは都合よく過去を忘れるのか」「そこにリセットボタンがあるからさ」-ジョージ・マロリー(仮)-
8
屑映画のレビューを読みながらゲラゲラ笑っていたんですが
ふと「そういやウイリアム・ガードラーのDVDって、売れたんだろうか」

バート・I・ゴードンなんかに代表される、動物パニックモノを、作家性0のパクリ監督、ガードラーが、情感も叙情性も恐怖も笑いもエロスも0、「この映画どっかでみたぞ」、だけどそんなこと気にしない、だっておれ職人監督だし、そんな開き直りすら感じられる投げやりな姿勢で撮った(とおもわれる)快作(とでもいっておこうか。別に快くもないんだが)

「グリズリー」
「アニマル大戦争」

が発売されたことをネタにしたのは、もう一年位前になるけれども
あらためてみてみると

「バズーカでクマふっとばすってのは大人気ないよな

でもガキのころの俺大喜び、みたいな
一億総小学生だった80年代
売れたんだなあこれが。なんでもよかったんだろうね。
このDVDを発売したのはスティングレイなんだけれども、リチャード・ハリスの「黄金のランデブー」とか、仕事は選ぶが結構屑映画にも出ている「選んでるのか?」名優アンソニー・ホプキンスの「八点鐘が鳴るとき」なんかをDVD化して


おいおいほんとに需要あんのかよこれ


と心配になったんですが
(えらそーにいってるが、私だって子供のころ、TVでみた記憶しかない)
続くシリーズが、以前ベータしか持っていないと嘆いていた、ロメロの初期作品「ザ・クレイジーズ」、マイケル・ウィナーのサービス精神たっぷりな「ザ・センチネル」、そしてロメロ祭りの「ゾンビ」


ああ、やっぱり売れなかったんだね



世の中正直だよ(笑)
隠れた名作、なんてのはマニアだけが言うことであって
結局知名度知名度
お金稼ぐにはコレですよ
日本の未来は安泰だ。


ガードラーの映画が売れるような世の中じゃな(笑)


そんなわけで、ありったけのライブラリと
ありったけの記憶を総動員して「動物パニックモノ」を回顧していたわけですが
そういえば最近はあまり見ないよね。「ウィラード」あたりがリメイクされたのは記憶に新しいところだけれども、単に動物大暴れ、みたいな志の低い作品には、あまり出会った記憶がない。
猫が大暴れとか、フォルクスワーゲンにのっかった蜘蛛が大暴れとか、糊付けされた蟻が大暴れとか、Mr.B.I.G.大暴れとか、このジャンルではいろいろと書くべきことが多いのだけれども



そう

私の大嫌いな犬

以前「ドーベルマン・ギャング」をネタにしたときも、いろいろかきましたが、ようするにこのジャンルは、「動物が人を襲っているシーンがあればいい」というもので、その点食人映画とか、ゾンビ映画と大差ないんですな。ロメロ信者がこういうことを言うのもなんですが、社会風刺なんてのは、それを描くための詭弁ですよ。
そのために、「いかにして人を襲わせるか」という設定に頭を悩ませるわけですが、ガードラーの一連の作品は、悩むくらいなら動物のいるところに人間を放り出せばいいじゃないか、という潔いんだかなんだかわからない投げやりさで

動物園の檻が壊れる
クマのいる山の中に放り出す

という、ミもふたもない手法で、観客の見たいものだけを投げつけた
えっまてよ、ひょっとしてガードラーって天才じゃないのか? コーマン以上の天才かも?

でも遺作が「マニトウ」だからなあ

ゴードンの場合、とりあえず人里離れていて、近くに川があって、上流に不法投棄があればどこでも成立する物語なので、特撮どころか設定も安上がりなのは「さすが」と唸らざるを得ないのですが
でもねずみに弾着付けてふっとばすのはあまりよくないとおもうんだ。ちゃんと食べたか?

そんななかで、誰がよんだか人類の最大のパートナー、犬です

んなこといってるが、犬ってのは群れるので、かなりリアルな恐怖です
子供のころ、野犬の群れや、放し飼いの犬の群れに襲われた経験を持つ私は、いまだに犬と目が会うと、反射的に即死させられそうな下腹部とか、あごにどうやってけりを叩き込むか考えてしまうのですが、犬はとてもこわいです
あれは凶暴な獣なんだという自覚なしに飼っちゃいけないものですよ
ちなみに飼い犬に3度ほど襲われてますが、いずれも薬殺処分です。犬に責任はない。犬は本能のまま行動したんだし。悪いのは、そういう状況を野放しにして管理しない飼い主のほう。

そういう生き物がネタなので、とりあえず「いきなり凶暴化してもOKじゃね?」と、設定すら投げ出してしまった「ドッグ」なんて映画もあります。なんというストレートなタイトル。
「大脱走」で注目され、TVシリーズ「ナポレオン・ソロ」で一躍時代の寵児となったデヴィッド・マッカラム主演の映画ですが、結局は役者としてこれといった特徴がない、ということで、こんな映画にばかり出ております。最近はNCIS ~ネイビー犯罪捜査班なんかにでているそうですが(未見)、やっぱりTVのひとなんでしょう。大画面だと、なんかぱっとしないんですよねこのひと。
そんなマッカラム主演の作品だから、内容もぱっとしません。

類似作品として「怒りの群れ」という映画がありまして、こちらは捨て犬が凶暴化したという、まさに私の子供時代の体験をそのまま映像化したようなもので、その設定が身近な恐怖としての迫真性を与えてます。
主演はブルドック顔のジョー・ドン・ベイカーで、顔は覚えているけどどうも記憶に引っかからんとおもったら、たびたびボンド映画にでてるんですな、このひと。ブロスナン時代のですが。「ゴールデンアイ」の終盤で、役に立ってないバックアップを好演していた人です。あれってライターだっけ? 役名覚えてないや。
作品リストを見ていて気付く。そうか「フレッチ/殺人方程式」でフレッチに接触してくる金持ちの親父か。結構印象的な脇役で、そのため作品も地味ながら、きりりと引き締まった(この手のジャンルとしては)良質なサスペンスを提供していると思います。

他にも犬というと「ドラキュラ・ゾルタン」とか「未確認生命体 MAX/マックス」とか、手の付けられない作品がいっぱいありますが、これだけネタにされるって意味ではやはり、人類にとってのパートナーなのかもしれません。
猫のホラーもないことないですが、猫って基本的に臆病だし、群れないから、ホラーとしては成立しづらいんですかね。あることはあるんですが、猫は集団で襲ってくるよりも、なんらかの象徴(ブロフェルドの猫)とか、ギミックとしての怖さでないと、光らないのかもしれない。
狼男はよくみるけど、猫って車寅二郎くらいしか記憶に引っかからないな。
ちげえだろ!
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://roboko.blog41.fc2.com/tb.php/692-5f9b4101
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック