りせっとさん
「何故あなたは都合よく過去を忘れるのか」「そこにリセットボタンがあるからさ」-ジョージ・マロリー(仮)-
オペラ座
ときいてマクシミリアン・シェルを思い浮かべるのは私
血の喝采を思い浮かべるのは私
ボヘミアン・ラプソディを歌いだすのが私

ガルニエ宮とかを思い浮かべないのはどうしたわけだ

ビキニときいてまず水爆実験を思い浮かべるのもどうかしてますが
そんなわけで、やっぱり見なきゃダメだよなあ、と日曜の午後みましたよ
ビキニ・キラー 真夏のくい込み殺人
配給の苦労が偲ばれるタイトル
まあ


やっぱり地雷でした


たとえば、くだらなさでは「女子高生ロボット戦争」なんかもありますが、こちらは「女子高生チェーンソー」あたりとくらべると、かなりまとも、というか、一生懸命さが感じられます。才能が追いついてない感じはありますが。
つーかこれ見たとき思い出したの


絶対これ見てるよな

なぜかアメ公には、日本では存在すら忘れられているこの作品の支持者が少なくないのです
ひところに比べると、webでも見かけなくなりましたが。
単純に「アニメーション」というものに対するスタンスの差じゃないのかと思いますが、いまだにしつこくヒットしてくるんですな、Project A-Ko。
ようするに「アニメは動いてなんぼ」という、日本人がすっかり忘れてしまった素朴な楽しさが詰まってるからだと思いますが、動かないよなあジャパニメーション(ストパンはよー動いてましたが(笑))
A子も最初、眼鏡っ娘じゃなかったっけ。あれ、小説だけだっけか。
まあ「ロボット戦争」では、主人公のブリトニーは立ち位置的にB子ですけど。

なんでこうヨタをとばしているのかというと



書くことがないからです



くだらない作品でも、それはそれなりに「突っ込みどころ」というのがあり、アメリカではそういうキッチュを楽しむジャンルというのが古くからありまして、粗製濫造されているZ級映画はぶっちゃけこの方面の鑑賞者をあてこんでいるわけですが(おっぱいとぱんつまみれで、主人公が顔あかくしていればOKなアニメと似ているといえば似ているかもしれない)
しかし確信犯的にこういうのをつくるのは、結構難しいんですよ
日本で言うところのVシネマあたりとは、ちょっとちがいます。
あれは単に安いんですよ。
どこがちゃうねん、といわれるとなかなかむずかしいんですが

1に、同じ予算をかけないにしても、観客の欲求を直球で打ち返すロジャー・コーマンのようなタイプがまずあり
2に、Z級やB級を売りにしつつ、その実本人の才能が絶望的に足りないことの言い訳にしかなっていないものがあり
3に、本人は正真正銘大真面目に作っているのだけれども絶望的に下手

だいたいこの3つをカルトの代表とよんでいいとおもいますが
(あと、題材的に一般的でないジャンルも含まれますが)
「ビキニ」はこのいずれにも該当しない

作品の感想で必ず突っ込まれてますが、まず



ビキニ関係ねえ



私はとりあえず




食い込んでねえ




と突っ込んだ後に、そのことに気付きましたが
ええ、ビキニはいっぱいでてきますが、なんの関係もありません
というか食い込んでないよどういうことなの?
簡単に言ってしまうと
イケメン新撰組
みたいなもんで、ティーンの役者をあつめて、コントみたいな台本のドラマをやらせたものです
ひどい、というほど酷くもない

おっぱいはふんだんにでてくるし
兄貴どもは無駄にマッチョだし
とりあえず大量に血糊をながしときゃいいやという、志の低い描写もまあゆるせる
プールで喉かっきられて溺死ってのを、真下から写すアングルなんかは、おねーちゃんの無防備な裸も見られるしサービスシーンなんだと思うが、それなりにいいシーンのはずなんだけども、役者何分いきとめたんかなぁ、という、どうでもいい感想しか浮かんでこない
とりあえず

魅力のあるシーンがひとつもない

というのはかなり絶望的なんじゃないかと
冒頭、過去の事件の回想で、寮のドアをでたりはいったり、それを長い廊下にカメラ据えて長尺で撮ってたりするけども、私は「暗闇でドッキリ」を思い出した程度で、サスペンスとしても盛り上がりに欠ける
唯一多少マシなのが、地元の警部が便所で襲われるシーンなんだけれども、これがまた、やたらカメラをロングに引いて不必要なところまでうつすもんだから「ああ、ここでおそわれるのか」というのがすっかりばれてしまう。
こういうところは、小刻みにアングルをかえたりして警部の表情を追っかけたりするべきなんだと思うが、どうなんだろう。
私自身、こういう長回しって好きなんだけれど、この監督、なにかおきるときはいつもこれなので、みているとすっかり心構えができてしまう。だから、驚かない。「13金」なんかは、でるぞでるぞ、とやってかたすかしをしたりして、細かく工夫してるのは周知の事実だけれども、あれは案外難しいのだ。「ビキニ」は、出ないときと出るときの演出があからさまに違うので、観客はどきどきしない。

なによりこまったことに、どうもこの映画、サスペンスのようなのだ。
なのでホラーでもない。そうかんがえればその方面の適当さは目をつぶることができる

サスペンスとしてみた場合、まず、ミスリードとなるべきキャラクターが、こどことく容疑者から外れるのは問題だ
そしてあからさまに犯人くさいやつが、なんの意外性もなく犯人なのである
どこにおどろけど。
倒叙法と考えよう。
その場合、動機や手段の面白さが作品の魅力になる。
ぶっちゃけシナリオは破綻していてもいい。残酷描写と手段の面白さで突っ走る、おもにイタリアが得意としたジャーロというジャンルだってある。
作中、しきりに「秘密を知りたい?」というのがキーワードとして出てくる(原題がこれ)のだけれども、普通は、いかに稚拙でも、あるいは筋が通ってなくとも(ジャーロではそう)、多少は意外性のある展開を期待するじゃないですか

冒頭から犯人が秘密連呼してるのはどうなのかと

むしろあれか「へ、それが秘密?」という腰砕け感を与えることにより、犯人の異常性を際立たせようとしたのかもしれないが(大いに好意的に解釈して)、そういえば、まるで安物のアガサ・クリスティ作品みたいな種あかし映像が挿入されるし
でもね


観客が全く興味を抱かない部分の種明かししてどうするのかと


どうやって血飛沫がかかったか、なんてこと、一体どこの誰が気にするよ。いやSFX的に面白作品もあるけど、これは違う(笑)
脚本がまただめで、キャラクターの性格や行動原理が、場当たり的にころころかわる。とりあえず映画やなんかでみた「かっこいいシーン」を場当たり的につないでおけばいいや、程度の、そもそも脚本をかく能力0の人が書いたとしか思えない。中途半端に筋を通して小癪につじつまあわせしようとするために、ジャーロとしてもさっぱり面白くない。
ラスト30分のドラマには、あきれてモノがいえなくなることがうけあいだ。


殺せよ!


10回くらい突っ込みたくなるだろう。
私が脚本かくなら、この展開には「犯人は実はホモでもある」ということにして、もうすこしひねった展開を……いや、そんなとこでひねっても無駄だな(笑)
ようするに一行でまとめてしまうと


見所がなくて退屈な映画


ということなのだけれども
普通どんなつまらない作品でも、なにがしか書きたいことはでてくるもんなんだけれども
これだけなにもないっていうのもある意味すごいよなあと(笑)
ほんとうにつまらない作品を見てみたい、そんなあなたにお勧めです。
ようするに「感想を求められても困る」というたぐいの、センスもなければ突っ込みどころもない(しいていえばラストのコイントスが最大の突っ込みどころだが、あまりにも前後の流れがアレなので突っ込む気力すらわかない)
かといってちゃんとおっぱいとかは写る

需要はあるんだろうな

そんな映画です。
ヌーディ・キューティとかにシナリオ付けた、そんなかんじか。
まあ記号だけのアニメとどこが違うの、とかつっこまれると、それはそれでこまるんですが。
裸は見慣れてるからどうでもいいけど、絵は、絵そのものにセンスがあれば、まだそこが魅力になるじゃん(笑)



「誕生日はもうこない」が傑作に見えてきた時点で薬キメてんじゃないかと不安になってきたので

「追跡者」見て寝ます。
もうハリソン飽きられててかわいそう、とか、関係ないところが気になりましたが。


売り切れだとどういうわけだ

まあ例によってプレスが少ないのだと思いますが。
なんでシシカバブで串刺し男がジャケットでなくなったんだろう。
あのジャケットこそが、この作品の間抜けさを端的に表すすばらしいジャケットだったのに。
こんなジャケットでは内容がわからないではないか。
(最後まで見たってわかりゃしないのだが)
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