りせっとさん
「何故あなたは都合よく過去を忘れるのか」「そこにリセットボタンがあるからさ」-ジョージ・マロリー(仮)-
こんな
FC2には推奨テーマのようなものが表示されるのですが
今日のテーマは
「こんなメガネが好き!」
私は


「こんなメガネが好き!」


とよんでしまいました
たった一文字入れるだけで、まったく意味が変わってしまった
日本語恐るべし。

実は大魔神カノンが巨神ゴーグに似ているというネタからはじめようと思ったのですが
映像コーデックがおかしくなり、それをいじっていたためにテストで流したスターウォーズ/クローン大戦に見入ってしまい
なんとか映像はよくなったのですが、今度は音声が選択できなくなってしまった
ああんもう
頭にきたので、手に入れたはいいものの、ずっと積んであったデモンズ95を見始めて



はまる



ミケーレ・ソアビィって、やっぱ才能あったんだなぁ(笑)
この作品の感想を検索すると、いきなりカフカのパロディとか、いかにもオタのいいそうなことが書き連ねてあったりするのですが(笑)
まあ、そのとおりなんですけどね。でも、それを鑑賞に堪えうるレベルの作品にすることが可能な人って、じつのところ、ほとんどいないのも事実。

不条理を描くとき、おおまかに二つの手法がありますが、ひとつは淡々と状況を積み重ねていき、現実との接点から不条理世界へと引きずり込む方法。
もうひとつが、不条理な状況をいきなりたたきつけ、一切の説明を排除して、不条理を積み重ねていく方法。

13日の金曜日なんかは、サマーバケーションという現実から、殺人鬼の居るキャンプ場という、不条理空間に引きずり込みますが、この手の映画は、現実との接点が残されているからこそ楽しめるわけで、多くのスラッシャーが、同じ手法を取り入れてます。

デモンズ95は後者。古典的なSFによくある導入で、主人公視点なところも特徴的です。そのあたりがカフカっぽいといえばいえるのかもしれませんが。
主人公がとにかくやる気がなく、ケツでもかくような気軽さでゾンビを射殺していくシュールさというのは、ちょっと言葉に表せないくらいのスタイリッシュさがあります。

「ホラー映画ならここで盛り上げるべきだろう!」

という場面でも、ゾンビがうろうろしているだけでまったく盛り上がらず、そのくせ、荒涼とした墓地が舞台のほぼ全てという、密室劇っぽい作り方のせいで、主人公の心象風景とシンクロしてしまい、ぐいぐい引き込まれます。
気取ったオタっぽいスタイリッシュ映画かというと、これがまたブラックなジョークが山盛りで、首だけになったゾンビの女の子をTVの中で飼ってみたり、「ポゼッション」のように、よく似た女と何度も何度もふぁっくしてみたり(あちらは政治的意図があるそうですが、こちらにはたぶん「面白いから」という理由以外はなさそうですが、いや、意図はわかるんですけどね(笑))、いきなり死神が出てきて「死者を殺すな! 殺すなら生きているやつを殺せ!」と叱られてみたりと、笑いのツボは盛りだくさん。
しまいには、恋した女が「私男好きなんだけど、インポが好きなの」というのでちんこを切りにいってみたり、で結局インポになる薬を打ってもらって帰ってきたら、女はレイプされていて「でもあたし感じちゃった♪」


「ああああああ」



という、主人公の声が聞こえてきそうな、いいシーンをいちいち幻想的な演出で撮る。
このばかばかしさは尋常ではない。
周囲の人たちも、いちいちどこかネジが飛んでいて、そしてカフカっぽく、疎外感、孤独感が時間を追うごとに急速に高まっていく。
「ナ」としかしゃべれない、知恵遅れのでくのぼうが相棒なんですが、このでくのぼうにしきりと「かわいい」という形容詞が使われる。どうみてもそうみえないじゃん! と思うのですが、物語が進むにつれ、実にいとおしい存在になる。ま、まさかこいつに感情移入することになるとは思えなかった! という見事な演出には、素直に脱帽いたしました、ハイ。
全ての舞台装置や配役が、陳腐なまでに定番のホラーの設定であるにもかかわらず、それらが微妙な不協和音を奏でているために、酷く新鮮に感じる。馬鹿が撮るとどうしようもない映画になるのに、才能がある人がとると、こんなにも愉快な映画になるのかと、素直に感動しました。冷静に舞台装置だけを見ていくと、これ、「バタリアン」じゃん(笑)
(もちろん1作目は傑作ですが)

いやー、これは騙されたと思って、もっとはやく見ておくべきだったなと正直に思いました。まあ「だまされたあっ」てのが多いのも事実ですけど(笑)
ソアヴィというと、デビュー作の「アクエリアス」のことくらいしか書くことないのですが、ビデオのパッケージがメンフクロウ(ミミズクだっけ。ま、どっちでもいいや)というインパクトにつられ、当時借りて帰ったのですが、舞台が墓地ということもあり、今回もちらっとメンフクロウの姿が現れます。なんか、あのビジュアルに惹かれるものがあるんでしょうねえ。よくわかります。

スプラッタを期待すると、とんだ肩透かしかもしれませんが(もっともそれはホラーファンにとっての話で、人体破壊描写はふんだんにありますが。あまりにもあっさりしすぎているので)、ブラックコメディだと思っていたら、えっ、ここで感動しちゃってもいいの? という展開があったりで、私の感性にはぴったりでした。オチが古典的なアンチユートピアSFっぽいところも、素直に郷愁があってよいです。

ホラーに抵抗がなくて、なんかみるもんがないなあ、という時、借りて帰れば充実した時間をすごせるかもしれません。ま、ストーリーはあってないようなもんですが、それでも師匠のアルジェントと比べれば、全然筋が通ってます。
そこがだめなのかもしれないけれど(笑)


結構値が張るなあ。しかも全部売り切れだ。

ま、プレス数たかがしれてるから、あたりまえっちゃあたりまえなんだろうけど(笑)
それにしても、輸入ホラーの日本版パッケージのセンスのなさは、すばらしいものがある。
バタリアンの新装パッケージみて、おもわず吹いたし。
そういえば、ソアビィは「未来世紀ブラジル」でギリアムと仕事を仕事をしていたそうだ。「ナ」の彼がゲロを吐くというのは、ひょっとすると人生狂騒曲ネタなのかもしれない。
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